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ナイロンは強いか?ナイロンを焼いて、擦って、ぶら下がって実験した結果

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焼く前です。

MIRAI TACTICAL WORKS製品に多く使用されているナイロン。ナイロン糸は一般的に摩擦や引っ張りに強いと言われていますが、焼いたり、擦ったり、引っ張ったりを実際に行うとどうなるか、気になることを試してみました。

今回使用した部材はこちらで、端切れをバッグ風に作成するなどして使用してみました。
1、500Dコーデュラナイロン生地
2、200Dパッククロスナイロン生地
3、55301ナイロンウェビング
4、A-A-59826タイプ2ナイロン糸

 

①500Dコーデュラナイロン生地を焼く

500Dコーデュラナイロンを焼いたときの画像です。焼かれているミニバッグは、今回焼く実験のために特別に作った簡単なバッグです。8秒間ライターの火を当てましたが、右の写真のように薄黒く焦げただけになりました。ほんの一瞬見ただけでは、なかなか気が付かない程です。なお危険を伴いますので、真似をしないようお願い致します。

 

2 200Dパッククロスナイロン生地を焼く

危険を伴いますので、真似をしないようお願い致します。

200Dパッククロスナイロンは、裏地などによく使用する生地で、軽量かつ大変滑りが良いです。生地感がすべすべなので、非常に弱い生地に思えますが、焼くとどの様になるか試してみました。写真が4秒間ライターで焼いた後のものになります。縁に1か所、中央に2か所の計3か所焼いていますが、どれも溶けた跡になっています。焼いたときに、火が上がることはなく、ライターの火を消しただけで、写真の状態になりました。

比較するために200Dパッククロスくらいのポリエステルを準備して焼いたときの画像です。2秒で火が上がり、水で消火しなくてはいけない結果となりました。なお、危険ですので真似をしないようお願い致します。

 

3 500Dコーデュラナイロン生地を擦りつける

写真の縁石を使って、500Dコーデュラナイロン生地と1000Dポリエステル生地をアスファルトの上で擦りつけました。30回平たい部分でナイロン生地とポリエステル生地を共に擦りましたが、どちらとも傷がついた程度だったので、縁石の角を使って擦りました。

その結果が上の写真です。どちらとも穴が開いていますが、左の500Dコーデュラナイロンと右の1000Dポリエステル生地との間で、空いた穴の大きさの違いが見て取れると思います。

 

4 切りっぱなしで縫合したナイロンウェビングを使って懸垂する

写真は、ヒートカッターで焼き切った55301ナイロンウェビングを、A-A-59826タイプ2ナイロン糸でカン止めして繋げただけのスリングを使用して懸垂している物です。右の写真は縫合部分ですが、人が懸垂してもウェビングの縫い合わせた部分は、目で見てわかる変化はありませんでした。

 

番外編 ITWのバックルを車で踏む

ナイロンの実験ではありませんが、製品にはアセタルバックルも多用していますので、過去Twitterに投稿した、ITWのバックルを普通車のタイヤで踏んだ結果のツイートです。アセタルバックルも非常に強くて、丈夫なものであることが分かる結果となりました。

 

今回ご紹介した様なそれぞれの部材の特性を活かして、用途に合わせた製品制作を行っています。ご紹介した以外にもいろいろな部材がありますので、今後もご紹介していければと思っております。