背のう1型をちょっとした自分仕様へ変える方法
手持ちのギアを自分が扱いやすい様に、自分仕様に変えることも、タクティカルギアを持つことの楽しみの一つです。今回は、タクティカルギアをこれまで使ったことがなかったという方向けの、背のう1型を初期の状態からほんの少しだけ自分仕様に変えることが出来る、簡単な方法をご紹介していきます。今回ご紹介する方法は、他のバックパックにも使えるものもありますので、もし気になったものがありましたら、試してみてください。
1、背のう1型を開け閉めしやすくする→ファスナーのスライダーにトグルを付ける
トグルという樹脂でできた両端の尖った部材があり、それを背のう1型のファスナーに取り付けてあるパラコードに通すことで、指がスライダーに掛かりやすくなり、開閉が楽になります。素手の時はあまり必要性を感じないかもしれませんが、特にこれからの冬にゴアゴアした厚手の手袋を着用している時に握りやすさを感じることが出来るのではないかと思います。
2、背のう1型のハンドルを持ちやすくする→ハンドルにパラコードを編む(コブラステッチ)
背のう1型のハンドルとして、1インチのウェビングが取り付けられています。これだけでも背のう1型は持ち上げやすいのですが、ハンドル部分のウェビングにパラコードを編むことで、ハンドルに張りが出ることで手が通しやすくなり、ハンドルの径が太くなることで握りやすくなります。そうすることで、背のう1型をより持ち上げやすくする事が出来ます。
以下、どの様にしてパラコードを編んでいるかをご紹介して行きます。
①パラコード編みはじめ
約250cmと約80cmのパラコードをそれぞれ1本ずつ準備します。
短いパラコードを二つ折りにするようにしてウェビングの下に通し、長いパラコードをウェビングと短いパラコード両方ともの下に通るようにします。長いパラコードを手前側で止め結びにします。この時、短いパラコードをウェビングで包むように中に入れると綺麗に仕上がります。
②パラコード編み
長いパラコードで、ウェビングと短いパラコードを包むように締め付けた後、短いパラコードの両端を引っ張ることで長いパラコードとの隙間をなくします。
そして、左写真、右写真の要領でパラコードを編んでいきます。編んでいく最中に適宜長いパラコードの間隔をなくすように締め付けていきます。パラコード編みを続けると下の写真のようになります。
③編んだパラコードの端末処理
長いパラコードは左写真のように2本の自身のコードに通して本結びをし、短いパラコードは止め結びにして、端末を切ります。この端末処理の仕方は一般的ではないようですが、一般的な切り止めやダイヤモンドノットより今回しっくり来たので、こちらをご紹介しました。
3、背のう1型とファニーバッグを合体する
背のう1型の上部に、写真のようにファニーバッグを取り付けました。ファニーバッグを取り付けることで、背のう1型の上部の空きスペースに容量を増加しています。また、背のう1型を携行しないときに、ファニーバッグの内容物だけ入れ替えをすることなく携行することも出来ます。
ファニーバッグのベルトを背のう1型のトップのウェビングに通します。この時、下から3番目の穴に通します。
ファニーバッグのベルトは、調節側とは反対側のトリグライドを、背のう1型の幅だけ短く絞めます。この絞める時に、バックルがウェビングに引っ掛かるようにすると、ファニーバッグを取り外したときにベルトが外れ難くなります。
今回ご紹介した方法は、ミシンがなくても出来る方法なので、気になったものがありましたら試してみてください。また、タクティカルギアは自分なりに仕様を変えるのも面白さの内の一つなので、今回ご紹介したもの以外に、お手持ちのギアを使って探すことも楽しいですよ。