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救急品ホルダーが出来るまで -一人が黙々と作るだけではない制作現場ー

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これまで制作過程をご紹介してきた「出来るまでシリーズ」は一つずつ制作している様子をお伝えしてきました。しかし、製品を生産する際は1つずつ制作すると効率的でないことが多く、部材を効率的に切り出すときにはパズルのように切り出す、製品の細かな部品を同時に作ることで短時間で大量に制作するなど、同時多量に作業を完了することで効率を良くするために同時多量に作業することがあります。そこで、今回は救急品ホルダーの制作の様子を通じて、製品一個一個が同時並行的に制作される様子をお届けしたいと思います。

 

パズルのようにバラバラになる生地の切り出し

同時に何個も制作する場合、生地の切り出しは写真のようになります。出来るだけ切る線を少なくしたり、余りになる生地を少なくするために、パズルのように何枚も救急品ホルダーのフラップ部分の台形の形をした生地が出来上がっています。

 

同時並行的に進められる部品作り

エラスティックバンドも、一本のエラスティックウェビングを輪っかに縫製したものをいくつも作って、それから切り出すことで量産しています。意外に、エラスティックバンドの締め付けが強い設計で大量にバンドがあると裏返しに時間がかかるのが、手作業の特徴的なところです。

脱落防止用のDリングや救急品袋のアタッチ、PALSウェビングなども作っていきます。この工程は、他の人が同時並行的に作ることで、救急品ホルダーの生産時間はより短くなります。中央の写真は、ライターの火で縫い糸の処理をすることで、解れにならない処理をしている所です。縫製の過程で、場合によって細やかな処理が出来るところは、手縫い制作の特徴の一つです。

 

一気通貫に作成される救急品ホルダーの主要部分

救急品ホルダーの主要部分は、始めの生地の切り出しから最終工程にあたる部品の合体まで、一人のスタッフが一気通貫に完成させます。

救急ホルダーのフラップや裏側になる外装部分を作成しています。型崩れを防ぐために、フラップや内一枚の生地でフラップを作るのではなく、袋状に縫い合わせたものを作り、それの袋を裏返すことで程よい硬さを持たせてフラップの形を出しています。裏返した後、外縁に沿って周囲を縫い付けることで、縁がもっこりせず、綺麗な線になります。

フラップ正面にベルクロを縫い付ける場面ですが、同じものをいくつも作る時には写真の様に、型紙に寸法を起こしたものを活用しています。生地を縫う際に糸が生地を締め付けるため、生地の寸法が変わり、この型紙に寸法を起こすまでに、サンプル品を何度も糸解しして縫ってを繰り返しながら、型紙が出来上がります。

最後に、ウェビングなどを救急品ホルダーの外装に縫い付けていくと、製品の形が出来上がってきます。これが製品の形に仕上げるための合体の一つ前段階です。

 

最後の仕上げは共同作業

最後は、写真の様に製品の形に合体させていく作業は共同で行い、作業を効率的にし、生産性を高めるようにしています。一人で作ることができる縫製製品ですが、エラスティックバンドの裏返しや部品が分かれる製品の合体など、共同で制作できる部分は共同で制作することで生産性を高めていきます。その中でも製品の主要な部分は、一人のスタッフが担当し、さら別のスタッフが検品することで、製品の品質を保つように努めています。

 

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